結婚しても大丈夫!多様化するパティシエの働き方 パティシエの働き方も多様化していることをご存じですか? パティシエは自分の店を持つまでに10年は修行しなさい、という意見もあります。ですが、結婚や出産を考える女性パティシエの場合、ブランクが空いてしまうこともありますよね。 しかし、パティシエという職業をあきらめる必要はありません。 現代はパティシエの可能性にとって「とても開かれた時代である」ということをお伝えして参ります。 結婚、出産を機に独立する人も パティシエの中には「結婚や出産を機に自宅で仕事を始める」という方もいます。 現状として、結婚、出産でブランクが空くと再就職が難しい場合もあり、それは否定できません。 特に個人店の立場から考えれば「いつ辞めるかわからない」との不安から、なかなか中途採用に踏み切れないのでしょう。 しかしある意味では、そういった境遇こそが「独立のチャンス」と捉えることもできます。 それは「働く場所=雇ってくれる場所がないならば、自分で作ってしまう」という発想の転換です。 パティシエを目指す多くの方が「いつか自分の店を持ちたい」と考えているはず。 ならば「今の私の実力でお店なんて持てるのかしら…」と不安にならず、挑戦する価値はあるかと思います。 実際に、このようなきっかけで洋菓子店をオープンする女性パティシエも少なくないです。 あるいは、カフェやレストラン、ケーキのオーダー販売をはじめる方もいらっしゃいます。 中には、口コミで広まるなどお菓子の美味しさが注目され、メディアに登場するケースまであります。 他にも、フードアドバイザーや講師として独立するという方法も考えられます。 いずれの場合も「結婚や出産までにできる限り経験を積み、人脈を広げておくことが大切」と言えるでしょう。 必ずしも店舗を持つ必要はない 「自分のお店を持つ」と考えた場合には、建物や土地のお金、設備投資などで「最低でも数百万円〜1千万円程度」のお金を準備しておかなくてならないでしょう。 確かにこれは難しく、リスキーなことです。 しかし、独立とは言っても、必ず店舗が必要というわけではありません。それは「インターネットが登場したから」です。 近年では通販の「お取り寄せスイーツ」が大人気であり、また「全国物産展おやつランキング」などに代表されるように、新興のお菓子屋さんにも注目が集まる機会が増えました。 インターネットを上手く活用すれば、必ずしも店舗は必要ない、という事ですね。 また、店舗を用意せず「自宅などで菓子教室をおこなう」という方法もあります。 近所の奥様やリタイヤされた高齢者、それにパティシエ志望(製菓専門学校志望)の若い方を集めて、教室を行うのです。 まごころを込めて丁寧に教えていけば、口コミで広まり、生徒数が着実に増加することも期待できます。 このように、店舗を持たなくとも、ご自分のスキルやアイデアを活かすことが可能です。店舗を持つ場合と比較しても、よりチャレンジがしやすいのでおすすめの方法と言えるでしょう。 まとめ お菓子作りに情熱を注ぐ皆さんは「できればずっとパティシエを続けたい」と考えていらっしゃることでしょう。 厳しい修行を乗り越え、手に技術を持つ皆さんが、不本意な形でお菓子作りの世界から離れなければならないのは、大変に残念なことです。 しかし、現代はインターネットの発達によって、一昔前では不可能だった働き方が実現しています。同時に「パティシエは男性が主流」という考え方もすでに古くなりつつあります。 パティシエを目指す方は、相変わらず大変な見習い時代・修業時代を乗り越えなくてはなりませんが、同時に「現代は、パティシエにはとてもラッキーな時代である」ということも覚えておいて下さい。 働き方の多様化によって、パティシエは「ずっと続けられる職業」に変わってきています。