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調理師職種研究
未経験から調理師に!そのメリット・デメリットは?
すでに飲食店で働いている人であれば、2年以上のキャリアを活用して、国家試験に向けて勉強をするのが調理師への近道です。合格率は60%と低くはありませんし、きちんと勉強すれば合格できる試験です。
ただし、未経験であれば、これからアルバイトなどで2年の実務経験を積むよりも、専門学校でカリキュラムをこなしていくのがおすすめ。
この記事では、その理由について詳しく紹介します。
「お店で修行」のメリットとは?
専門学校で資格を取る場合と比較して、飲食店で「修行」しながら調理師免許を目指すメリットは、実務経験を積んでいけるところにあります。
調理師免許の受験に必要なのは、2年の実務経験。
正社員である必要はなく、契約社員やパート・アルバイトでも構いません。ただし、パート・アルバイトであれば週4日以上、かつ1日6時間以上勤務しなければなりません。
これだけの時間しっかりと働けば、かなり経験値を積むことができますし、学校では学べない、実際のお店ならではの仕事のやり方を学べるという点で、早めにキャリアをスタートできるメリットがあります。
「お店で修行」のデメリットとは?
では、お店で働きながら調理師免許を目指すのが有利かというと、そうともいえません。
まず、実務経験を積めるといっても、自分が目指すキャリアに向けて有利な修行ができるかどうかは働くお店次第です。特に、飲食業界は「先輩の技を見て盗む」という文化が根
強いところでもあり、手取り足取り教えてもらえないこともあります。
場合によっては、店での作業を何も学べないまま、下働きだけで2年間過ぎてしまうということも考えられます。こうなると、技術や知識の面では学校で講師に習った人の方が有利といえます。
また、調理師試験に向けた勉強もしなければなりません。超難関の試験ではありませんが、きちんと勉強しなければ合格できないのも事実で、仕事をしている場合は勉強がおろそかになりがちだということも考慮しておかなければなりません。
調理師免許は一度落ちたとしても、何度でも挑戦できますが、そのたびに受験費用がかかることも忘れないでください。
まとめ
働きながら試験を目指すのは、早めのキャリアスタートという点ではメリットも多いのですが、仕事も勉強も、というのは想像以上に大変なことです。
どちらも中途半端に終わってしまうのは一番良くないことですので、調理の知識や技術をじっくり学んで、確実に調理師免許をとっておきたいという人にはやはり、専門学校への進学をおすすめします。