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パティシエ科職種研究
パティシエの将来性〜多様化する働き方
いま、パティシエという職業の将来性が大きく広がっていることをご存じですか。
「パティシエは激務。休みが取れない」
「パティシエを続けていると婚期を逃しそう」
・・・そんなネガティブな思いに駆られてお菓子作りの世界を去って行く方もいます。
一方で「パティシエの多種多様な働き方についてもう少し知識があれば、長く働き続けられたかもしれない」と残念な気持ちにもなります。
多種多様な働き方ができる職業!
パティシエはもっと自分を活かせる
パティシエの強みとは何でしょう。
それは「手に確かな技術がある」ということに他ありません。
手に職があれば、どこでも働けますし、独立することもできます。そして、自らの気持ち次第でその技術をさらに高め、あるいはパティシエの卵たちへ継承することができるのです。
パティシエの皆さんは「もっと自分を活かせる」ということを知って、自信を持つべきなのです。
独立するか/しないか
パティシエの働き方を決める、いくつかの「大きな評価軸」が存在します。
その1つが「独立するか・しないか」という軸です。
パティシエとして修行している、と人に話すと「じゃあ、将来はお店を出すんだね」と言われますが、決してそんなことはありません。
例えば、どこかのホテルやレストランで「チーフ・パティシエを目指す」というのも、大変立派な目標です。
あるいは企業専属のパティシエとして安定重視の生活を送ることもできます。
さらには「将来は教える側にまわりたい」ということで、お菓子教室の講師になったり、スイーツライターやお菓子評論家になったりという道もあるのです。
もちろん独立してお店を持ち「自分のオリジナルお菓子を世に出すぞ!」と考えることももちろん可能。パティシエの働き方はこれほどまでに多種多様です。
店舗を構えるか/構えないか
パティシエの働き方を決める、もう1つの「大きな評価軸」が「店舗を構えるか/構えないか」という軸です。
実は、独立しても絶対に店舗を構えなければいけないということはありません。
例えば、自宅のキッチンを使ったり、あるいは厨房らしく少し改造したりすれば、お菓子を作る環境は完成。あとは、作ったお菓子をインターネットや通販経由で売るわけです。
はじめは売れ行きが芳しくないかも知れませんが、ホームページを用意したり、SNSを活用したり、友人のお店にお菓子を置いて貰ったりなどすることで「口コミによる拡散」を期待することもできます。
アイデア次第では「独立=店舗を構えること」ではないということを覚えておきましょう。
大切なのは常に新しい商品を創ること
「新しい商品を創る」とはどういうことか
「新しい商品を創る」ということは「新しい視点を作る」ということに他なりません。
そのためには「みんなが何を欲しているのか」を知ることが必要。リサーチやマーケティングが不可欠となります。
そして、ただトレンドを追いかけるだけではなく、自分からトレンドを仕掛けられるようになれば、もう一流です。
こういったことができるようになるためには、専門学校で「売る技術」の基礎を身につける方法も大変有効。あとは常に「外へ目を向ける」「アンテナを張る」という意識を持つことです。
誰に何を届けたいか明確にする
「新しい商品を創ること」だけを考えて視野を狭めてしまわないようにしましょう。
それだけを考えていては「説得力のあるお菓子」は創り出せないでしょう。
「新しい商品」には、あなたの考え方・哲学が反映されています。
「なるべく多くの人にお菓子を届けたい」と考えるのも良いでしょう。
そのためには都心にお店を構えたり、メディアの取材も積極的に受けたり、必要が出てくるかも知れません。
「素材にこだわり抜いた本物の味を地域の方に届けたい」というのも素敵です。
実際に、良質な素材や水を求めて、自然豊かな土地に厨房やお店を構えるパティシエも存在します。
まとめ
現在、一等地に構えられたお店だけでなく、地域に根ざしたアットホームなお店も増えています。
一方、ネット通販をうまく利用してオリジナリティ溢れる商品を販売するお店も。パティシエの働き方は十人十色になってきています。
パティシエはずっと続けることができる、豊かな将来性を持ったお仕事です。常に新しさを創造する気持ちこそが、あなたと製菓業界の未来を創ってゆきます。