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パティシエ科職種研究
パティシエの登竜門!国内外のコンテスト特集
コンテストでいい成績を収めることはパティシエのステップアップに欠かせません。
国内の有名パティシエ、一流パティシエは例外なく何らかのコンテストで注目を浴びています。
もちろん、自分の名を売ることに興味が無くとも、自分を成長させる大きな機会であることは確かです。
コンテストを通じた新たな関係も構築されますので、その意味でもコンテスト出場には意義があります。
それでは国内外の有名コンテストをご紹介致しましょう!
世界的に有名なコンテストとは?
洋菓子業界屈指の国際コンクールは「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」と「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ」の2つです。
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー
平成元年より2年周期で開催される世界的な製菓大会です。開催国はフランス・リヨン。
それぞれの国から選ばれたパティシエ3名がチームとなり、制限時間10時間以内にスイーツを制作。トータルポイントによって順位が決定します。
なお、スイーツを制作は以下3つの部門から構成されています。
- 氷細工部門
- チョコレート細工部門
- アメ細工部門
なお日本をはじめ、各国で代表を選出する予選もおこなわれていますので、気になる方はチェックしてみましょう。
実はこの大会では日本人パティシエも大健闘しています!
平成3年(第2回大会)に日本人パティシエチームが初優勝を飾り、最新の大会である平成27年(第14回大会)でも2位に輝きました。
ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ
World Pastry Team Championship(WPTC)は米国で開催される国際的な製菓コンクールです。
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーと同様に、2年周期の開催で、世界各国から選出された3人1組のパティシエチームで腕を競い合います。
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーとの違いは以下のようになっています。
- 競う部門が「アメ細工」「チョコレート」そして「アントルメ、プティガトー」の3つである
- 競技は2日かけておこなわれる。合計13時間とより長丁場。
- 「お菓子の味・食感」に大きな比重が置かれている大会である。
- 第1回大会は平成14年。すでに25年超の歴史があるクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーと比べても、かなり新しいコンクールと言える。
なお、この大会でも日本人パティシエたちは大健闘しています。
平成22年、平成24年は2大会連続で日本人パティシエチームが優勝! それ以外の大会でも毎回上位に食い込んでいます。
日本国内で有名なコンテストとは?
国内で名のある洋菓子コンクール「西日本洋菓子コンテスト」と「全国洋菓子技術コンテスト大会」の2つをご紹介します。
西日本洋菓子コンテスト
昭和33年より開催されている、国内でもトップクラスの歴史・伝統を持つ洋菓子コンクールです。
西日本においては「若手パティシエの晴れ舞台」としてよく知られています。
経験年数によるクラス分けによって制作をおこなうことができるため、若手パティシエの教育の場、あるいは若きパティシエ志望者へのアピールの場としても大きな役目を果たしていると言えるでしょう。
開催は西日本7地域の洋菓子協会共同でおこなわれます。(滋賀、和歌山、岡山、大阪、京都、奈良、兵庫)
合計6つの部門があるので、以下で確認してみましょう。
・実技部門(当日製作)
*経験年数によって3つにクラス分けしておこなわれる
- Aクラス…8年以上
- Bクラス…4年〜8年
- Cクラス…4年未満
- 味と技のピエスモンテ部門
- チョコレート工芸菓子部門
- 小型工芸菓子部門
- マジパン細工部門
- ディスプレイ部門
全国洋菓子技術コンテスト大会
昭和57年・大阪での開催以来5年おきにおこなわれている製菓コンテストです。主催は日本洋菓子協会連合会。
8号程度(直径24センチ)のケーキを飾り付けますが、150分という短い時間で制作せねばならず、テクニックだけその美しさも評価対象になるというハードルの高い内容です。
なお、優勝した「ジャパン・ケーキショー」に展示されます。
「ジャパン・ケーキショー」では日本全国数千点の作品が展示される国内最大級の作品展です。
パティシエを目指される方は、ぜひとも毎回足を運んで頂きたいイベントと言えるでしょう。
まとめ
コンテストでいい成績を収めることは、パティシエとしての可能性を大きく飛躍させるステップとなります。
なお、コンテスト用の練習では「ディスプレイ用の装飾菓子作り」(ピエスモンテ)が必要なので、お仕事とは別に練習しなければならないでしょう。
大変かと思いますがぜひがんばって下さい。
このページで紹介したコンテストを目指して腕を磨きましょう!