ー Next Event
調理師職種研究
調理師免許の試験内容って?受験資格についてもご紹介
調理師免許は、国家試験を受験することでも取得可能です。調理専門学校に通う方法が一般的ですが、独学で勉強して試験に受かるかたちでも、調理師免許の取得は叶います。そのため自身の環境などによっては、試験を受ける方法を選択することも考えられるでしょう。
調理師免許を取得するには、国家試験である「調理師試験」を受験し、合格する必要があります。合格するにはまず試験内容を確認し、合格に向けて知識を蓄えていくことが重要です。
本記事では、調理師免許を取得するための試験内容について解説します。独学で調理師免許の取得を目指す人は、ぜひ参考にしてください。
調理師免許の取得方法について
調理師など料理関係の職業を目指すのなら、調理師免許の資格取得が検討されます。調理師免許を取得するには大きく2つのパターンがあり、どちらを選ぶかで必要な準備や流れが変わります。
以下では、調理師免許を取得するための方法を解説します。
調理専門学校を卒業する方法
調理に特化した調理専門学校に進学してカリキュラムを修了し、卒業することで調理師免許を取得できます。卒業までにかかる年数は1〜2年となり、その間に専門的な環境を使って豊富な知識・技術を身につけます。条件を満たすことで卒業と同時に調理師免許を取得できるため、試験を受ける必要がありません。
独学で試験に合格する方法
調理師免許は、年に1回実施される国家試験に合格することでも取得が可能です。「調理師試験」を受験して規定の合格ラインをクリアできれば、調理師免許を取得できます。調理師試験を受ける際には多くの場合独学での勉強になるため、自分のペースで資格取得を目指したい人に向いている方法です。「現在仕事をしているけれど、調理師免許を取得して転職したい」といった人も、受験による取得が考えられるでしょう。
調理師免許を取得するための試験内容
調理師免許を取得するには、先の解説通り調理師試験に合格する必要があります。合格するにはまず情報を収集し、万全の試験対策が取れるように備えるのがポイントです。
以下では、調理師試験の基本的な内容について解説します。
調理師試験の概要について
調理師免許は、都道府県ごとに開催される国家試験です。基本的には1年に1回のみの実施ですが、年によっては2回行われた事例もあります。試験内容は筆記のみとなり、調理技術を試される試験はありません。マークシートによる四肢択一方式で試験が行われるため、知識の習得に集中して試験対策を実施するのがポイントです。
調理師試験の科目
調理師試験は、以下の6科目から出題されます。
・公衆衛生学
・食品学
・栄養学
・食品衛生学
・調理理論
・食文化概論
上記の科目を出題範囲とし、全部で60問が出されます。すべての科目の内容を正確に把握し、深く理解することが合格を近づけます。
調理師試験の合格基準
調理師試験の合格基準は、「全科目の合計得点が満点の6割以上」が原則とされています。ただし、結果的に6割以上の点を取れても、1科目でも当該科目の平均点を著しく下回る場合には、不合格となるため注意が必要です。調理師試験に合格するには、すべての科目で平均以上の得点を目指し、満遍なく勉強するのがコツです。特定の科目を捨てることのないように、時間をかけて6科目すべてを学ぶように心がけましょう。
調理師試験の受験条件
調理師試験を受験する際には、以下の条件を満たす必要があります。
・中学校卒業以上
・2年以上の実務経験
2年以上の実務経験には、調理に関する業務のみが該当します。例えば飲食店営業、魚介類販売業、 そうざい製造業、複合型そうざい製造業、寄宿舎・学校・病院などの給食施設での業務が実務経験として数えられます。ただし、これらの職場でも販売業務だけを行い、調理に携わっていない場合には実務経験として認定されません。
調理師試験の合格率
調理師試験の合格率は、例年60〜70%程度となっています。半数を超える人が合格しているため、特別に難易度が高い内容ではありません。一方で、ときに40%近い人数が落ちているのも事実です。そのため試験対策を怠ったり、十分な勉強時間を確保できなかったりすると、不合格になる可能性も十分に考えられます。まずは試験内容を把握し、必要な知識を地道に身につけていくことが重要です。
調理師試験ではなく専門学校への進学がおすすめ!
調理師試験でも調理師免許の資格は取得できますが、実際には独学で勉強を続けるのは難しく、モチベーションが低下して自然と諦めてしまうケースも多いです。そのため調理師免許の取得を目指すのなら、調理専門学校への進学がおすすめです。調理専門学校なら試験を受けることなく、卒業と同時に調理師免許を得られます。
学校の授業ではプロの料理人からアドバイスを受けられたり、本格的な環境で技術を磨けたりといったメリットがあります。調理師試験を経由する場合、料理の技術は自分の手で磨かなければなりません。環境をそろえるだけでも一苦労となるため、スムーズな就職が困難となる可能性も懸念されます。知識と同時に技術も高められる専門学校なら、そういった心配はなくなります。就職に関するサポートも受けられるので、興味のある業種や職場を目指しやすいのも魅力となるでしょう。試験で調理師免許を取得するか迷っているのなら、調理専門学校への進学も視野に入れて考えてみてください。
まとめ
国家試験である調理師試験を受験し、合格できれば調理師免許を取得できます。チャンスは年に1回ですが、必要な知識をきちんと学んで備えられれば、独学でも調理師免許の取得を目指せるでしょう。一方で、受験のために2年以上の実務経験が必要になるなど、ハードルが高い点も目立ちます。調理の技術も独学で学ばなければならないため、就職に苦労する可能性もあるでしょう。状況によっては調理師免許を取得できたのに、その後の就職が上手くいかないケースも懸念されます。
スムーズな調理スキル習得と就職を実現するのなら、調理専門学校への進学がおすすめです。「ハッピー製菓調理専門学校」の「高度調理師科」「調理師科」なら、充実した環境で調理師免許の取得を目指せます。プロ講師による基礎から応用までのサポートのほか、一生涯の就職支援も実施しているため、今後のキャリアに多くのメリットを与えられます。ぜひこの機会に「ハッピー製菓調理専門学校」の「高度調理師科」「調理師科」について、ホームページなどから詳細をご覧ください。