ハッピー製菓調理専門学校

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パティシエ科職種研究

パティシエに必要な資質や能力を知ろう

 

パティシエを目指す方に最も必要な資質は「情熱」であることをご存じですか?
実際にパティシエ修行は大変なことも多いので「深い情熱」が無ければ続かないことも考えられます。
それに加えて「なぜそうなるのか」「どうしたらもっと美味しくなるのか」ということに興味を持ち、常に考えながら仕事をする「論理的思考力」もあれば鬼に金棒です。
はじめから色々なことができて、器用にこなせる必要はありません。まずは、パティシエを目指す方に最も必要な「情熱」という資質から見ていくことにしましょう。

 

 

お菓子への「妥協しない情熱」は必須

お菓子づくりにとって最も危険なことは「これぐらいでいいや」という妥協です。
自分の作ったお菓子に満足しきってしまうということは「これ以上の成長が望めない」ということを意味します。

パティシエ修行中はもちろん、経験を積んで自分のお菓子を作れる立場になった時でも「もっと美味しいお菓子を作りたい」という「妥協なき情熱」が望めなくなったら、おしまいと言えるでしょう。
皆さんもパティシエと職業を通じた様々な目標を持っているはずです。
例えば「食べた人が心から美味しいと感じるお菓子を作ること」は、多くのパティシエに共通の目標と言えるでしょう。

その高い目標に挑むためには、まず自らを「最も厳しい妥協無き評論家」にしなければなりません。
これはとても「ストイックな追求」ですが、同時に「パティシエだけが経験できる大きな喜び」でもあります。「情熱」を持ち続けたパティシエだけが味わえる喜び、というわけですね。

 

 

論理的思考力も大切な要素

お菓子作りへの「情熱」があれば、パティシエの世界に飛び込んでみる価値は充分にあると言えるでしょう。
後は、知識や経験を基礎から根気強く積み上げていけばいいだけです。ただしそこでは「論理的思考力」がとても大切になります。

お菓子作りも含め、料理とは「論理的思考」の産物です。
例えば、レシピの工程をたった一部だけ逆にしただけでも、目標とは全く別のものが出来上がる可能性もあります。
同時に、食材の配合や組み合わせを微妙に変えただけでも大きく味が変わるという、大変にセンシティブなものなのです。
一見相性が良さそうな食材でも、食べ合わせが悪かったり、食材に含まれる栄養素の性質によっては互いの良さを打ち消し合ってしまったり、などという場合もあります。
このような「知識」を使いこなすことができる「柔軟で論理的な思考力」は、一流のパティシエを目指す上で不可欠な要素と言えるでしょう。
「論理的思考力なんて、とてもじゃないけれど自信がない!」と不安に思う必要はありません。
普段からものを考えることに親しみ、情報をうまく整理する習慣を持てば、論理的思考力は自然に育ってゆくものです。
例えばパティシエたちの多くは、アイディアやレシピを整理するために自分だけのノートをつけています。
自分の頭で考え、常に創意工夫を志すことが、パティシエの論理的思考力を育てるのです。
できることなら、仕事ではない日でも、思いついたアイディアを書き留めておく位の姿勢が望ましいと言えるでしょう。

 

 

まとめ

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあります。

「好きなものに対しては自然に情熱を燃やすので、上達も早い」という意味です。
ある意味では、これほどパティシエという職業を良く表していることわざはないかもしれません。
ただし、残念ながら修行を積んだ全ての人がパティシエになれるわけではありません。
途中であきらめて、辞めてしまう人もいるからです。
途中であきらめて、辞めてしまった人の中には豊かな才能をもった人もいたはず。
しかし最終的にパティシエとして残り、活躍していくのは「あきらめなかった人たち=お菓子作りが好きで情熱を持ち続けた人たち」だけです。

そして将来、あなたが教育係やお店のオーナーなど責任ある立場になった時にはこのことを伝え、パティシエを育てていかなければなりません。
お菓子作りへの「情熱」を持ち続けることは、何にもまして、パティシエとしての不可欠な資質・能力と言えます。