パティシエは文系?理系?どっち?

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良いパティシエになるためには「理系・文系両方の能力が必要」ということをご存じですか?

なぜなら、理系・文系両方の知識が「あなたのパティシエとしての可能性を広げてくれる」からなのです。

そういった意味ではパティシエの人生は不断の勉強無しには成立しません。

パティシエを目指す皆さんはこの点を心に留めておくようにしましょう。

お菓子作りに必要な考えは理系寄り

料理とは科学である

べたべたの小麦粉も、しっかりとこねて焼けばふっくらとした生地ができます。

さらに、相性の悪い素材同士でも、熱を加えたり冷やしたりすることでベストマッチします。

こうしたパティシエの仕事を見て「まるで科学実験みたいだな」と感じた方は大変に感性が鋭いと言えるでしょう。

文化人類学の世界では「料理は人間の論理的・科学的思考の産物である」と解釈されています。

お菓子作りにおいて材料を繊細に、上手に組み合わせるためには、まさに理系寄りの思考が必要というわけです。

「製菓衛生師」を目指すには理系寄りの知識が必要

実際に製菓系資格取得を目指す際にも理系寄りの知識は必須です。

例えばパティシエの登竜門的な資格「製菓衛生師」においては、食品学や栄養学という理系寄りの知識が求められます。

食品学や栄養学の知識を組み合わせ、食材を自由自在に使いこなせることが、パティシエとしての一定のレベルを保証する基準になっているのですね。

独立後の店舗経営で必要な能力は文系寄り

経営者の資質

「自分は確かな腕と、新しいお菓子のアイデアをたくさん持っている!」

そう考えて独立したとしても、店舗経営に失敗すれば、あなたが自信を持って生み出した新しいお菓子が一般に認知されることもありません。

独立しご自分のお店を持つということは「店舗を経営する能力=店舗を管理し維持する資質」が求められるということに他ならないのです。

独立後、あなたは「1人の経営者になる」という自覚を持たねばなりません。

広告や会計、業界分析の知識

「店舗を経営する能力=店舗を管理し維持する資質」とは端的に「広告や会計、業界分析の知識やノウハウを使いこなせること」と言うことができるでしょう。

つまり、お店を広く認知して貰い、そこで発生する収益を管理することが必要になってくるのです。

また、製菓業界や世間の流行、世界経済(原材料の価格に直結する)とも無関係ではいられませんから、幅広い知識を自ら勉強する姿勢が大切になります。

最後に必要なものは「ハート」

このように、パティシエとして成長し、特に独立を目指す場合には、理系・文系両方の能力が必要になります。

しかし、これらの能力を身につける「本質」とは一体何でしょう?

パティシエは頭でっかちにならずに、常にこの原点に立ち返る必要があります。

パティシエを志した時のことを思いだして見て下さい。あなたがパティシエを目指した動機は「自分の作ったお菓子で誰かを笑顔にしたい・幸せにしたい」というシンプルでささやかな気持ちではありませんでしたか。

どんなに知識や能力を身につけて立派な資格を取得しても、コンクールで上位に入賞しても、成功の道を辿って独立が成功しても、この初心を忘れた瞬間に全てがうまくいかなることでしょう。

理系・文系の知識など、ただ持っているだけでは役に立たぬものです。

「その知識をいかにお客様の満足・笑顔・幸せにつなげるか」ということを、これから羽ばたく皆さんには忘れないでいただきたいと思います。

まとめ

ここでは、パティシエには理系・文系両方の能力が必要になることを確認しました。

まずはパティシエの基礎となる「理系寄りの製菓知識」が必要になります。これは「製菓衛生師」を目指す上でも必須です。

そして独立してお店を運営するとなった際には、経営など「文系寄りの知識」が必要になります。

そして繰り返しますが、これらの知識を「誰のためにどう生かすか」という点は忘れないようにしましょう。

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